卒業式に本気を出した結果。
大学の卒業式=人生最後の卒業式
大学の卒業式といえばスーツ、袴、振り袖で式に出るのが一般的だと思う、しかし京都大学や、一部の芸術大学では仮装をして式に出ることで有名である。
そこで私も、理系の大学だが、人生で一度しかない卒業式で仮装して出席し、一生に残る思い出にしたい! そして自慢したい!!と思ったので早速準備に取り掛かった。
準備編
2月初旬
まず、どのような仮装をするか考えた時、卒業式といえば大勢の人の目の前で花道を歩く、というのがプロレスの入場の様子と結構似ていると思った。
そこで、私がプロレスを好きになったキッカケとなった試合である2014年1月4日の大会で中邑真輔選手が、身につけていたコスチュームの仮装をして卒業式に出ることに決めた。
理由は他にもあり、独特な動きで入場することで有名で、当時の衣装には肩章をひらひらさせながら入場してくる。
そのため、自分も卒業式でクネクネ動きながら肩章をひらひらたなびかせる入場シーンを卒業式の花道で再現したい!!
〜準備編〜
実際の入場動画を参考にコスチュームを作っていくことにした。
必要な装備として
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・肩章付きジャケット
・チャンピオンベルト
・シンガード(脛当て)
・腕輪
・ウィッグ
・赤いベルト
・ひげ
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を揃えていく、
しかし、レスラーの衣装は特注品が多いのでチャンピョンベルト以外は自分で作るもしくは似たものを購入する必要がある。
〜肩章付きジャケットの制作〜
ベースとしてメルカリで襟のない細身のライダースを購入
このジャケットに必要な装飾を加えていく
捨てる予定の上着のボタンを引きちぎり
移植!!
これに肩章(シャアとかの肩についてるひらひら付き肩パット)を付けていく、
そこで、ダイソーで購入したスポンジを適当な大きさに切り、
表面と色を同一するため
いらない下着を切り取り
スポンジの表面を包みこむことで土台となる肩パットが完成した。
最後に、とても重要なひらひらはダイソーの毛糸で再現することにした。
画像を参考に長さを揃えた毛糸を一本づつ接着剤で側面と上部に貼り付けていく
肩章の完成
これを接着剤でジャケットとドッキングさせる。
完成が楽しみだ!!
ーー肩章付きのジャケット完成ーー
特に肩章をいくら振り回しても耐えられるように接着した。これで思う存分たなびかせられる!!
〜腕輪の作成〜
こちらはネットで売ってそうなものだがなかなか3列鉄の装飾が施された腕輪が見つからなかった。そこで、
セリアでベルト、 ボンド 、ボタン(留め具)
を購入した。
ベルトを腕の大きさに合わせて切り取り、ボタンで着脱可能にした。
完成
腕輪は比較的簡単に制作した。
膝パッドはプロレスの練習で使っていたものを使用した。
道場の練習にてジーパンが大破した図
シンガード(脛当て)はメルカリで購入したものに黒いガムテでロゴを隠したものを用意した。
チャンピョンベルト
ベルトは先程からチラチラ写っていることに気づいた人もいると思うが、海外からの発送のため届く期間を多く見積もってかなり早めから注文していた。
当日、親はスーツで出ると信じ込んでいるため、実家に衣装を持って帰ると怒られる。
そこで卒業式当日までの保管場所として学校のロッカーに衣装を詰め込んだ。
当日ロッカーのある施設が施錠されていたらと考えると、ヒヤヒヤする、
他の装備(赤いベルト、ウィッグ、ひげ)は当日に揃えることにした。
〜前日〜
およそ3週間ぶりに大学のある地域に戻ってきた。
泊まるホテルの内装、豪華すぎ!
室内から普段サイクリングで通る景色を一望できた。まさか普段通る道を見下げるときが来るとは、
到着後は市民体育館に向かいトレーニングをして、明日のコンディションを整えた。
温泉、食事を終えたあとすぐに寝る体制に入ったが、明日の卒業式でロッカーのある学習棟に入れなかった場合、予備で持ってきたスーツで卒業式に出ることになるため、今までの準備が全て台無しになる最悪のケースを考えると不安がこみ上げてきた。そのせいで、なかなか寝付けず最後に時計を見たのが3時頃であった。
〜卒業式当日〜
6時30分に目が冷めた
7時の朝食後、記念に温泉に入った。
そのおかげで
完全に目覚めた。やったね
この時点で朝の8.30分
卒業式の受付は11.50分からなのでウィッグや、小道具を買いに行く余裕がある。
急いで3.5キロ先のドンキでウィッグを購入し
ダイソーでひげ用マジック、ハサミ、そしてウィッグと地毛をなじませるためのジェルを購入。
↑おそらく最後になる通学路
そして、歩き行きなれた通学路を歩き、とうとう最後の登校を果たした。
時刻は11時5分
卒業式受付まであと45分ある、急いでひげ、ウィッグ、ガムテープで最終微調整を行った。
その中で一番苦戦したのがウィッグで、ウィッグと髪を結合させるためにテープを使用したがこのときに限ってくっつかない、
このままだと長州力にしか見えないのでハサミで形を整えた。
そうこうしているうちに時刻は12:15分を超え、校内アナウンスによる招集が告げられた。
ビフォー
アフター
この時点で既に12:20分を超えていた。
完全に遅刻であるが、どうしてもウィッグの接着具合が悪いため、どうするか考えた挙げ句、校内コンビニのお姉さん達にダメ元で助けを求めた。
ダメ元で、ウィッグを固定するためにボンドか、クリップを売っていないかと駆け込むと、書類を止めるクリップを貸してくれなんと、髪とウィッグの固定までしてくれたのである。やったね、
〜そしていよいよ〜
【出撃】
!!
と行きたいところだが、
遅刻している身分であり、会場前の受付が既に終わっていた。
恐る恐る会場に侵入すると、その場にいた会場スタッフ全員が自分の姿を見て驚愕していた。(笑)
そして、入場に必要と思われる学生証等を取り出そうとしていると、
(卒業生の方ですか?)と聞かれたので(ハイ)と答えると、何も提示せずに中には入れた。
入る途中入場の必要な書類はいらないのか訪ねたところ、不要とこたえられ、卒業生と申告すれば誰でも入れるような雰囲気だった。(来年も入ったろかな?)
会場に入ると既にお偉い方々の演説は始まっていた。 そのため厳格な雰囲気をぶち壊さない程度にゆっくり席についた。
その後、生徒が順番に証書をもらう場面を待ちわびていたが、どうやら選ばれし生徒だけが代表として貰うらしく、自分らのような一般ユーザーは後に個別の担任教授から授与されるようでなにか肩透かしを食らった気分だった。
あっという間に式は終了し、卒業証書が授与される教室にあるき始めると、、、
左の方から走ってくる人物が
あんれ、
後輩参上!!!
高校の後輩君だ!!
何故か神戸からわざわざ来ていたのだ。
そして出会い頭に激写された。(笑)
↑出会った瞬間に撮られたヤツ
よく見ると後ろにいる人の半数がこちらを見ていることが写真からわかると思う。良く言えばそれほど注目を集めたとも言える。
とりあえずせっかく来てくれたのでカメラ役としてこき使うことにした。
記念ボードは中邑真輔選手の母校に一時的変更、
その後、本来会場で証書を貰って肩章を振り回しながら花道を歩く入場シーンの再現ををしたかったため、生徒がいなくなった会場へ行き、スタッフにダメモトでお願いしてみた。
〜その結果〜
舞台の上に立つ許可をいただいた。
↑脳内では入場曲を流し
↑中邑真輔になりきる
やったぜ!!!
本来大人数の前で証書を貰い花道を去る予定とは少し違うが、広い会場で思う存分肩章をたなびかせることができ大満足である。
卒業証書授与!
(卒論の際、ほぼつきっきりで超絶助けてくれた恩師)
担任の教授からベルトへの挑戦証書(卒業証書)を受け取り、最後に色々おごってくれた友達と記念に、撮影。
卒業式後、撮影役としてこき使った後輩にお礼として食事(高級蕎麦)を奢り電車で帰った。
電車内で4年間の大学生活を色々思い返すとやっぱり少し寂しく感じた。
このように大学の卒業式は、想定していたものとは少し違うが大満足で終えることができた。これからも自分の個性を大切にして生きて行こうと思った。
学生時代、様々な体験ができたことを誇りに思う
↑週プロに乗った写真、後ろで角はやしてる姿を載せられてしまった。(笑)